保育園行きたくない次男との朝の攻防記録
「保育園行きたくない」と泣き叫ぶ次男との朝の攻防。バスに乗りたい一心でどんな説得も通用しない子どもに、全作戦失敗したパパの記録。
🎯 クエスト名:次男、保育園へ連れて行け
✅ 達成条件:泣かずに保育園に送り届ける
発端:たった一言がすべての始まりだった
やってしまった。
「今日、パパはバスに乗るんだよね。」
言った瞬間に気づいた。あ、これまずい。でも遅かった。
2歳児の耳は「バス」という単語だけを超高精度で拾う。バス、電車、救急車、消防車、パトカー。乗り物全般が大好きな次男にとって、「バス」はトリガーワードだ。その言葉を不用意に口にしたパパが悪い。完全に自業自得である。
「バス!バス乗る!」
満面の笑みで飛びついてくる次男。かわいい。非常にかわいい。でもこっちには保育園に送り届けるという任務がある。
「今日は保育園だよ。バスはまた今度ね。」
この一言で、戦闘が開始された。
駄々こね開始、パパ試練の時
次男の顔が、みるみる崩れていった。
「バス乗りたい!バス乗りたい!バス乗りたいーーー!」
泣き声が加速する。床に座り込んで、足をばたばたさせての全力拒否。なだめればなだめるほど、ボルテージが上がる。
「また今度」は通用しない。2歳児に「今度」という概念は存在しない。あるのは「今」だけだ。哲学的だと思う。
時計を見ると、登園時間まであと15分。作戦会議の時間はない。ぶっつけ本番で乗り切るしかなかった。
作戦①:通りがかりの乗り物で注意をそらす→失敗
泣きわめく次男を抱えて外に出た瞬間、救急車がサイレンを鳴らしながら通り過ぎた。
チャンスだ、と思った。
「ほら!救急車だ!すごいね!」
次男の視線が一瞬、救急車に向いた。よし、いける。そのまま保育園方向に足を進めようとした、その瞬間。
「バス乗りたいーーー!」
3秒だった。救急車への興味が持続したのは、たったの3秒。乗り物で乗り物への欲求をごまかそうとしたのが間違いだった。火に油だった。自転車が通りかかったときも同じ結果に終わった。
作戦①、完全失敗。
作戦②:抱っこしてよしよし作戦→失敗
次は「共感作戦」だ。育児本に書いてあったやつ。
泣いている次男を抱き上げて、背中をさすりながらよしよしする。「バスに乗りたかったね、残念だったね」と気持ちに寄り添う。
しばらくすると、泣き声が少し落ち着いてきた。いけるかもしれない。そのまま保育園方向にゆっくり歩き始めた。
次男はすぐに気づいた。
「バス乗りたいーーー!」
再起動。抱っこしたまま暴れ始めたので、むしろ状況が悪化した。落ち着かせた分のHPが全部削られた感じがした。
作戦②、失敗。
作戦③:目線を合わせて話を聞くふり作戦→失敗
最後の手段に出た。
次男と目線を合わせてしゃがみ込み、真剣に話を聞くふりをしながら、どさくさに紛れて保育園に連れて行く。高度な作戦だ。
「そっかそっか、バス乗りたかったんだね。どんなバスに乗りたかったの?」
次男が答えようとした瞬間、ゆっくり立ち上がり歩き始める。会話で気をそらしながら前進する、大人の作戦である。
次男は動じなかった。
「バス乗りたいーーー!」
話を聞いてもらったことで要求に自信がついたのか、むしろ声が大きくなった。完全に逆効果。
作戦③、失敗。
全作戦失敗。残り時間なし。
結末:強制送還、そしてパパの完敗
泣きわめく次男を抱っこしたまま、保育園に強制送還した。
到着後も泣き声は止まらない。先生たちが声をかけてくれるが、効果なし。パパがあやそうとすると、泣き声がさらに大きくなる。
そこへ妻が登場した。
妻が次男を抱っこした瞬間、泣き声がぴたりと止まった。
所要時間、約10秒。
パパが30分かけて解決できなかった問題が、ママの抱っこ10秒で終わった。保育園の先生たちの視線が痛かった。パパの威厳とは一体何なのか。誰か教えてほしい。
保育園行きたくない子どもから学んだこと
帰り道、一人で反省会をした。
ごまかし作戦は全部バレていた。救急車で気をそらそうとした作戦①も、話を聞くふりをした作戦③も、根本は「だますこと」が前提だ。2歳児でも、ごまかされていることには敏感に気づく。むしろ不信感を高めてしまったんだと思う。
そして今回の失敗の根本は、うっかり「バスに乗る」と口にしてしまったこと。機嫌を損ねてから対処しようとしたから、全作戦が崩れた。あの一言さえなければ、この30分の消耗戦は起きなかった。
育児は先手管理が全てだ。
次回は口を滑らせない。たぶん。
同じような経験をしたパパ・ママ、コメントで教えてください。あなたの作戦も聞かせてほしいです。
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