子供が寝ない夜の寝かしつけ格闘記
子供が寝ない。毎晩21時になっても22時になっても布団で暴れ続ける。寝かしつけに悩む30代パパが試行錯誤した、ある夜の寝室バトルの記録。
🎯 クエスト名:デイリーミッション(家事)を達成せよ
✅ 達成条件:子供を寝かしつけ、部屋を抜け出す
我が家の寝室は、ダンジョンだ
毎晩20時、寝室(ダンジョン)への扉が開く。
子供たちにとっては「まだ遊びたい」、パパにとっては「早く終わらせて家事をこなしたい」。この二つの意志が毎晩衝突することで、ダンジョンとクエストが発生する。
我が家の夜のルーティンはこうだ。18時ごろ保育園から帰宅、ご飯を作って食べて、少し遊んで、20時にはお風呂。そのまま2階の寝室へ流れ込む。動線はスムーズだ(スムーズにいくとは言っていない)。
そして寝室に入ってからが本番だ。ここからパパの攻略が始まる。
子供が寝たあと、リビングに戻って洗い物・洗濯・片づけのミッションが待っている。早く終わらせて、あわよくば一人の時間を楽しみたい。でも子供たちはそんな事情を知らない。知っていたとしても、関係ないだろう。
今夜はスムーズに攻略できるのだろうか。
フェーズ1:絵本選択という名の地雷原
寝る前のルーティンは絵本の読み聞かせ2冊。これは我が家の不文律だ。
問題は、子供たちが毎回4冊を抱えて寝室に現れることだ。「2人合わせて2冊だよ」と言い聞かせるが、どれを読むかの交渉だけで5分が溶ける。長男は「これとこれ」、次男は「これとこれ」と主張し、かぶっていない場合は4冊になる。ほぼ毎晩このやり取りをしている。
また、子供たちはあまり冒険をしない。気に入った同じ本を繰り返し持ってくる傾向がある。こちらからたまに「これにしよう」と提案するが、これが裏目に出ることがある。
読み終えた後に「もう1冊読んで」と言い出すのだ。
これが出るかどうかは本の選択による。大満足すると「楽しかったね」だが、気に入らないと「もっと」が出る。次の1冊を読むと、また「もっと」が出る可能性がある。無限ループの入り口だ。
絵本の選択は慎重に。
フェーズ2:消灯の儀と水問題
読み聞かせが終わったら消灯だ。ここにも罠がある。
子供たちは「電気を自分で消したい」という強い意志を持っている場合がある(気分による)。そんなとき親が先に消すと即激高する。なので必ず事前に「どっちが消す?」と確認する。これを怠ると機嫌が崩れ、寝かしつけのスタートラインに戻ることになる。
報告・連絡・相談。ビジネスの基本が育児にも通じると、この毎晩の儀式で実感している。
消灯が済んで横になる。静寂が訪れる。よし、このまま寝てくれ……そう思った瞬間、暗闇の中から声が上がる。
「お茶飲みたい」
毎晩だ。例外なく毎晩だ。
学習した結果、今は就寝前に水筒を寝室へ持ち込んでいる。これで「お茶がない」問題は解決した。ただし新たな問題が生まれた。暗闇の中で水筒をこぼす問題だ。
寝室で水筒をこぼすと、布団に直撃する。布団が濡れると就寝不可能になる。真夜中に布団を取り替えるはめになる。これは大惨事だ。
なので暗闇の中、子供の口元に水筒を慎重に運ぶ。飲み終わったら安全な場所に置く。これを毎晩やっている。
フェーズ3:隊列とエアコン問題
横になってからが本番だ。
子供たちは基本、ママのほうに頭を向けて寝る。パパには足が来る。パパに近寄ってこない日もある。「いる意味があるのか?」と思いながら部屋を出ようとしたこともあったが、必ず引き留められる。
「パパも一緒に寝るの!」
近くに来る時と来ない時がある。来ないくせに出ようとすると引き留める。いるのが当たり前、でも来なくていい。そういうポジションらしい。
布団の上の隊列も重要である。最初、両端をパパとママ、内側に子供たちという配置を試みた。これは失敗だった。長男と次男が隣り合うとけんかが始まる。
試行錯誤の末、現在の正解はこうだ。ママを中心に、左右に子供たち。パパはどちらかの端。これが一番平和に眠れる配置だ。パパは壁際で肩身が狭いが、平和には代えられない。
エアコンの問題もある。最近は夜は蒸し暑いが朝方は冷える。汗っかきの長男はエアコンなしで寝ると、頭から滝汗をかく。さっきお風呂に入ったのが完全に無に帰す。だからエアコンは必要だ。
しかし朝方は冷える。寒すぎると機嫌最悪で目覚めるので、絶妙なタイミングでエアコンが切れるようタイマーをセットする。これが腕の見せ所だ。
(子供の快適な睡眠環境についてはこども家庭庁でも情報が発信されている。)
フェーズ4:狸寝入りの見極め
いつの間にか妻が先に寝ている。たまにいびきをかいているが、ここだけの話だ。
子供たちはまだもぞもぞしている。動きが止まれば眠った可能性が高いが、問題は狸寝入りだ。
「動きが止まった=寝た」と判断して起き上がると、待ってましたとばかりに話しかけてくる。「パパどこ行くの」「まだ寝ない」「お茶もう一回」。これまでの苦労がすべてゼロに戻る。
正確な見極めが必要だ。経験則として、呼吸が深くゆっくりになり、手足からふわっと力が抜けたらほぼ本物だ。逆に、目を閉じていても手足を小さく動かしていたり、指がぴくぴく動いていたり、呼吸が浅かったりする場合はまだ起きている。
焦りは禁物だ。「もう少し」と思ってさらにもう5分待つ。この数分の判断が、その後の展開を大きく左右する。
フェーズ5:脱出ルートの踏破
子供たちが眠った。いよいよ脱出だ。しかし油断は禁物。部屋を出るまでに3つの障害がある。
一つ目は、散らかったおもちゃだ。
寝室には子供たちがいるので、当然おもちゃも持ち込まれている。真っ暗な部屋でこれを踏むと、二つの問題が同時に起きる。痛みと音だ。音のなるおもちゃが混ざっている場合、うっかり踏んだ瞬間に「ピーポー」「二人乗りはやめてください!」と鳴り響く。これまでの苦労がすべて水の泡になる。足の裏の感覚だけを頼りに、慎重に踏み出す。
二つ目は、水筒だ。
先ほど活躍した水筒が、今度は障害として立ちはだかる。倒すと大きな音がする。暗闇の中、床に置かれた水筒を蹴ってしまうと一発でアウトだ。できるだけ壁際の安全な場所に置くようにしているが、子供が蹴って移動させていることがある。油断できない。
三つ目は、子供たち自身だ。
これが一番予測不能だ。信じられない体勢で寝ていることがある。どう考えてもあり得ない場所に手足が伸びている。踏んだら起きる。起きたら詰む。暗闇の中、手探りで子供の四肢の位置を確認しながら進む。
そして最大の敵、パパ自身の眠気
ここまで乗り越えたとしても、最後に最大のボスが待っている。
パパ自身の眠気だ。
子供の近くで横になっていると、なぜか眠くなる。子供の寝息を聞いているうちに、意識が遠のいていく。
寝てしまうと大問題だ。洗い物が残る。洗濯ができず保育園の着替えがなくなる。リビングが片づかなくて家事のモチベーションが下がる。翌朝のバタバタが確定する。わかっている。よくわかっている。それでも眠くなる。
こっそりイヤホンをつけて音楽を聴いたり、Youtubeの聞き流しをして何とか意識を保っている。眼鏡をしたまま横になるのも一定の効果がある。
(育児中の慢性的な睡眠不足については厚生労働省の子育て支援ページでも取り上げられている。)
今夜も、ギリギリのところで意識をつないで立ち上がった。
クエスト、クリア
脱出成功。扉を静かに閉めて、廊下に出る。
リビングに戻ると、さっきまでのざわめきが嘘のように静かだ。洗い物を済ませ、洗濯機を回して、リビングを片づける。誰もいない夜のリビングで、ようやく自分の時間が始まる。
これがパパの寝室ダンジョン攻略記だ。毎晩同じルートを通って、毎晩どこかで詰まって、それでも最終的には抜け出している。
この静かな時間のために、今夜もダンジョンに挑んでいた。
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寝かしつけ中に自分も寝落ちしてしまうパパ・ママ、コメントで教えてください。あなたの脱出作戦も聞かせてほしいです。
子供が寝ない夜の寝かしつけ攻略まとめ
子供が寝ない問題に完全な解決策はない。でも「儀式化」と「諦め」のバランスで、毎晩の消耗戦は少しずつマシになる。
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