育児中の家事を見直し、自分の時間を確保したパパがリビングでくつろぐイラスト

自分の時間を確保するために決めた「やらないこと」5選

仕事柄、4か月ほど家を空けて、2か月ほど家にいる。そのくりかえしだ。

家にいる間は、できるだけ家事を引き受けるようにしている。ところがある日、子どもが起きてから寝るまでの間、ほとんどずっと家事をしていた。

皿を洗い、洗濯を回し、干して、たたんで、掃除機をかけ、おもちゃを片付け、ごはんを作り、食べさせて、また片付ける。気づいたら夜だった。

妻がいかに大変な日々を送っているか、少しわかった気がした。同時に、このままだと自分の時間はゼロになるとも思った。

そこから「やめても誰も困らないこと」を探し始めた。妻のこだわりと自分のこだわりを把握しながら、どこを省いてもストレスにならないかを試していった。

行き着いたのが、この5つだ。


1. おもちゃを「毎日全部」片付けない

以前は就寝前に全部きれいにしていた。子どもも疲れているから「やだ」が始まるし、一緒に片付けようとすると別のバトルになる。家事が一段落したと思ったら、また別のところでエネルギーを使う感じだった。

今はルールを変えた。

「遊ぶスペースの外に出たおもちゃだけ片付ける」

リビングのソファ周辺をおもちゃゾーンにして、そこから廊下や寝室前に出たものだけ戻す。エリア内の散乱はOKとした。完璧からはほど遠いが、「全部片付けなければ」という重さがなくなるだけで体感が違う。きれいにするのは週一くらいでいい。

一時期、子どもサークルでおもちゃ専用エリアを囲んでみたことがある。見た目はスマートだったが、大人が入りにくくなった。子どもと一緒に遊ぼうとするたびに柵をまたぐのが億劫で、気づいたら外から眺めるだけになっていた。それはよくないとやめた。


2. 洗濯物を干さない・たたまない

我が家はドラム式の乾燥機付き洗濯機を使っている。

「容量が落ちるから洗濯機と乾燥機は分けたほうがいい」という意見はある。それはそうかもしれない。ただ、洗濯が終わったタイミングで自分がその場にいるとは限らない。朝にセットして出かけ、帰ってきたら乾燥まで終わっている状態をつくれるかどうかが、日常的に家事が回るかの分かれ目だと思っている。容量が多少減っても、一括で終わることのほうがメリットが大きいと判断した。

よそ行きの服や縮みが心配なものは手で干す。ただ子どもの普段着とパパ・ママの下着は、乾燥まで一括でかける。干す作業がひとつなくなるだけで、日常の手間がかなり変わった。

次に「たたむ」もやめた。

脱衣所にパパママ用と子ども専用のタンスを置いた。洗濯機からタンスまでが一歩の距離になる。 乾燥が終わったら引き出しに突っ込んで閉める。それだけだ。

子どものタンスの引き出し分けはこれだけにした。4段使っている。

1段目 長男
下着(上下)
パジャマ
2段目 次男
下着(上下)
パジャマ
3段目 長男
Tシャツ
ハーフパンツ
靴下
4段目 次男
Tシャツ
ハーフパンツ
靴下

🗄️ 脱衣所に置いた子ども専用タンス

折り目正しくたたむ必要はない。突っ込んで閉める。着るのに困ったことは一度もない。


3. 大人の分は、自分でやってもらう

洗濯の話ついでにもうひとつ。

以前はパパの下着もパンツとシャツを別々の引き出しに分けていた。「ちゃんとしている感じ」がするという理由だけで。ある日やめた。パパの下着はパンツとシャツだけだ。一緒に入れても一目でわかる。引き出しを開けて手に取る。それで終わる。

それとは別に、ママの洗濯物はママの部屋の隅にまとめておいておく。片付けるのは本人に任せる。時間があるときに自分でやってもらう。

これには理由がある。

我が家はパパのほうが几帳面で、放っておくと家事のほとんどをパパがやることになる。ただ気づいたのは、大人も子どもと基本的には同じで、「やってもらえる」と思うととことん甘える。するとやらなくなる。

愛情があるからこそ、やってあげたくなる。それは子どもに対しても同じだ。でも何でもやってしまうと、やってもらうことが当たり前になる。当たり前になると、感謝しなくなる。子どもなら学ばなくなる。

自分のことを自分でする、を大人にもちゃんと残しておく。その小さな積み重ねが感謝を生み、それが夫婦円満につながると気づいてから、罪悪感なくやめられるようになった。


4. 保育園をピーク時間に送り迎えしない

保育園の送迎は毎日発生する。ここにも工夫の余地がある。

登園・降園ともにピーク時間から15分前後ずらす。

ピーク時間に行くと、駐車場の空き待ち、入口での人の詰まり、先生への引き渡し待ちが同時に起きる。朝は特に「保育園に着いてから預け終わるまで」に思った以上の時間がかかる。15分ずらすだけでこれがほぼなくなる。

出勤時間との兼ね合いで毎日は難しくても、できる日だけでも試してみると体感が変わる。週に換算すれば30分以上の差になる。


5. ロボット掃除機を(今は)使わない

これは「やめた」というより「あえて使わない選択をしている」という話だ。

育児家庭の時短グッズとしてロボット掃除機はよく挙げられる。ただ、子どもが動き回る時期は逆効果になりやすい。

ロボット掃除機を走らせるには、床にものがない状態が前提になる。おもちゃ、靴下、子どもが外から持ち込んだ石ころ。これをすべてどかしてからでないと動かせない。「ロボットに掃除させるために先に掃除する」という状態が生まれる。

新生児期は話が別だ。赤ちゃんが動かないうちは床のものも少なく、ロボット掃除機の恩恵は大きい。ただ歩き出してからは、よほど床の管理ができている家でないと運用が難しくなる。我が家では今は使っていない。子どもたちが大きくなったら、また考える。


やめる勇気と、慣れるまでの時間

5つ並べてみたが、どれも最初から「これをやめよう」と計画したわけではない。なんとなく試してみて、大丈夫だったから続けた、というものがほとんどだ。

それでも最初の一歩には、少し勇気がいった。おもちゃが散らかったままでいいのか。洗濯物をたたまなくていいのか。「やらなくていいのかな」という後ろめたさは、正直なところある。思い切ってやめてみても、最初は思い通りにはいかない。それが当たり前だと思う。

ただ、人は慣れる。家族も慣れる。

「おもちゃが多少散らかっていてもいい」「洗濯物がたたまれていなくていい」——このラインを夫婦間で共有しておくことが、長く続けるうえで大事だった。自分だけが割り切っていても、相手がモヤモヤしていたら続かない。

やめることに最初から完璧を求めなくていい。うまくいかない時期を経て、少しずつ慣れていくのがたぶん正しいペースだ。

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