ノロウイルスダンジョン攻略記〜家族全滅を防ぐための全記録〜
何の前触れもなかった。
朝からぐったりしている次男を見て「今日は機嫌が悪いのか」くらいに思っていたら、突然「ゲロ」。洗い立ての服が台無しになった瞬間、今日が普通の一日ではないことを悟った。
🎯 クエスト名:次男のノロウイルス、家族全員で乗り切れ
✅ 達成条件:備蓄した物資で全員が動ける状態を保つこと
診断まで——病院で起きた一連の出来事
ゲロの後もぐったりが続いた。午後から始まる近くの小児科の受診開始に合わせて連れて行くことにしたが、1時間ほど待ち時間がある。その間もソファで動かない次男を見ながら、これは普通の体調不良ではないと感じていた。
ところが病院に着いた瞬間、次男が少し持ち直した。待合室で長男と走り始めた。「あれ、元気じゃないか」と思った矢先、名前を呼ばれる直前にまた「ゲロ」。全然元気じゃなかった。
診察室で先生から「今、通っている保育園でノロウイルスが流行っているんですよ」と言われた。
先生からそんな話、一言も聞いていなかった。
まずは嘔吐止めの座薬を処置してもらい、いったん帰宅することになった。看護師さんの手際があまりにも鮮やかで、いつも大騒ぎする次男が無反応だった。あっという間に終わった。
帰宅後、次男はお昼寝。起きてきたのでおむつを確認すると——下痢。これはノロウイルスだと確信しながら再度病院へ向かった。
検査キットには、はっきりくっきりと陽性の線が入っていた。
確定後の準備——さあ来いノロウイルス
診断が確定した瞬間から、頭の中がフル回転した。どうせ家族に広がる可能性があるなら、今のうちに動ける範囲で全部やっておく。
【子ども用:子ども用経口補水液「アクアライト」を大人買い】
ノロウイルスの完治まで通常4日ほどかかると言われている。食事がほぼ取れない状態が続くと、水分補給が命綱になる。アクアライトを10本確保した。
【大人用:OS-1・出来合い料理・インスタントのおかゆを大量備蓄】
どうせ親もダウンする前提で考えた。大人が動けなくなると食事が作れない。出来合い料理・冷凍食品・大人用経口補水液「OS-1」を買い込み、4〜5日は外出しなくてもいい状態を作った。
このとき、インスタントのおかゆも一緒に買い込んでおくことを強くすすめる。コンビニやドラッグストアで普通に売っているので、最悪動けなくなってから気づいてもUber Eatsで取り寄せることもできる。が、Uber Eatsを頼む気力すら残っていないのがノロウイルスなので、動けるうちに確保しておくのが正解だ。
食材も多めに確保する。ノロウイルスが流行している保育園にしばらく預けられないので、下手をすると1週間近く外出できない可能性がある。
【消毒:ミルトンをとにかく撒く】
どうせかかるかもしれないが、精一杯抵抗する。
- 子どもの吐しゃ物を拭いた後にミルトン
- おむつを替えた場所にミルトン
- 手を洗った後にミルトン
- 食事の後にミルトン
- 朝起きた布団にミルトン
- 子どものおもちゃにミルトン
とにかくミルトンを撒き続けた。
【家事の先回り】
大人が動けなくなる前に家をできるだけ整える。たまっている洗濯物を一気に片付ける。「いざというときにパンツがない」という最悪の事態を防ぐためだ。ゴミもまとめて出す。段ボール・ペットボトルは回収ボックスへ。寝室のシーツと枕カバーも清潔なものに替えておく。
さあ来いノロウイルス。
1日目の管理——食事の与え方と消毒の徹底
座薬が効いてきた次男が食べたがった。が、ここで普通に食べさせてはいけない。しばらく食べていない胃袋にいきなり詰め込むと、余計にゲロる。
お医者さんから「消化のいいもの、食パンの耳を外したものなら大丈夫」と言われていたので、以下の手順で進めた。
- まず経口補水液(アクアライト)を10mlだけ飲ませる
- 5分様子を見る
- 問題なければ食パン(耳なし)を1切れだけ与える
- 10分休憩
- これを繰り返す
次男は文句も言わずに食べてくれた。食べたがるということは食べられるということだろう——という、超ご都合主義の謎理論を採用したが、結果的に正解だった。
ただ、下痢はすごい。ミルトンの消費もすごい。古いおむつはできるだけ中身に触れないよう小さな袋に入れてからゴミ箱へ。その後は絶対に手洗い、消毒。これだけは徹底した。
夜は早めに就寝。夜中にゲロしても対応できるよう、次男のスペースに防水シートとバスタオルを敷いた。枕元にはアクアライト・ミルトン・大量のティッシュ・小さなビニール袋を配置して待機完了。
完璧な布陣を整えたせいか、何事もなくぐっすり眠った。
その後の展開——次男は1日で回復、しかし2日後に親が陥落
翌朝、次男の様子を確認した。下痢は出ていたが、少し固形が混じるようになっていた。
手洗いをさせて整腸剤を飲ませ、昨日と同じ手順で少しずつ食事を与えた。食欲は戻っていた。
そして、まさかの1日で回復。
拍子抜けした。あれだけ準備したのに。しかしノロウイルスの潜伏期間は1〜2日ある。油断してはいけない——そう思っていたら、診断から2日後にパパと妻が揃って発症した。
ノロウイルスは感染した。ただ、備えは十分だった。
OS-1・出来合い料理・インスタントのおかゆが冷蔵庫と棚に揃っていたおかげで、2人ともほぼ動かずに乗り切れた。あのとき「どうせ親もダウンする」と決めつけて物資を確保しておいた自分を褒めたい。
インスタントのおかゆの存在は特に助かった。お湯を注ぐだけで食べられるので、具合が悪くて何もできない状態でも口に入れられる。コンビニやドラッグストアで売っているが、Uber Eatsで取り寄せることもできるので、事前に買い忘れていても諦めなくていい。ただしUber Eatsを頼む気力が残っているかどうかは保証しない。
まとめ:ノロウイルスダンジョン、うちの攻略パターン
診断前・確定直後にやること
- 嘔吐止めの座薬は病院でもらえる——まず受診する
- 確定したら即、備えに動く。動ける間に全部やる
水分・食事の管理
- 子ども用経口補水液「アクアライト」を10本以上確保
- 食事はいきなり与えない——10ml飲ませて5分待つを繰り返す
- 食パン(耳なし)を少しずつ。食べたがるなら食べられる
- 大人用は「OS-1」と出来合い料理・インスタントのおかゆを備蓄。大人もダウン前提で動く
- インスタントのおかゆはコンビニ・ドラッグストアで買える。最悪Uber Eatsでも可(頼む気力があれば)
感染拡大を防ぐために
- ミルトン(消毒スプレー)をとにかく撒き続ける
- おむつ処理は袋に入れて密封、その後必ず手洗い+消毒
- 洗濯・ゴミ処理・シーツ交換は動けるうちに全部終わらせる
夜の備え
- 防水シート+バスタオルを寝る場所に敷いておく
- 枕元にアクアライト・ティッシュ・ビニール袋・ミルトンを置く
- 体力温存のため早めに就寝する
4日かかると覚悟していたのが1日で回復した。しかし2日後には親が陥落した。それでも、動けるうちに準備しておいたことで乗り切れた。
次にノロウイルスが来たときも、同じようにやる。
